先日、JAPET & CECが主催するICT教育セミナーに参加してきました。主に電子黒板の効果的な利用法がテーマでした。

幾央大学の竹中先生の基調講演が大変素晴らしく、勉強になりました。さて、講演の中でSAMRモデルという言葉を初めて耳にしました。欧米ではこのモデルを中心にテクノロジーと21世紀型スキル育成の相乗効果が語られているそうです。日本でもこれからこのモデルが浸透していくのか気になったので色々調べてみました。

SAMRモデルとは?

4つの分野から構成されています。

Substitution 代替

Augmentation 増大

Modification 変更

Redefinition 再定義

Substitutionは、紙ベースだったものを電子的に置き換えるレベル。電子黒板に教科書を映し出したり、チョークから電子ペンに切り替えたり、タブレットでノートテイキングしたりというイメージですね。テクノロジーでわざわざ置き換えなくても授業は成立するレベルです。

だったらICTなんて使わなくてもよいのでは?という声が聞こえてきそうですが、次の段階に進むために、まずは代替からです。大切なのは、代替でもよいから、使ってみようとする気持ち。ICT活用のきっかけ作りの段階と解釈できます。

Augmentationでは、テクノロジーにしかできない電子的な機能をつかいこなすレベルです。一昔前でいえば、ラジカセやテレビデオ、OHPといったところでしょうか。現代でいえば、電子黒板、タブレットなどでしょうか。これらのテクノロジーは日進月歩で機能が拡張、更新されていきます。そこには、テクノロジーなしでは実現できなかった新しい教授法や学習スタイルが創出されます。ここに大きな教育効果の可能性が秘めらているからこそ、今ICT教育に対する期待が高まっているのでしょう。

テクノロジーの活用に慣れていない教師にとっては、このSubstitutionとAugmentationが、ICT活用の第一歩になると言われています。この点については使える使えないは別として、誰もが共感できるのではないでしょうか。

さて、後半の2つModificationとRedefinitionとはどういうレベルなのでしょうか。Modificationは変更・修正、ですから、授業そのものを新しいスタイルへと転換するイメージですね。Redifinitionも教え方や学び方を再定義するわけですから、教授法を定め直すというイメージを連想させます。

まとめると「テクノロジーを活用しながら、教師主体の伝授型教授法から学習者主体の協働学習に切り替える」というのが、変更と再定義のレベルのようです。
良いか悪いかは別として、さすがアメリカの博士が提唱したモデルという感じがします。このモデルは今の日本の教育の流行に合致していますが、はたしてどこまで日本が欧米流を踏襲することができるでしょうか。

広告