通勤中、つり革につかまっていると、時々目に飛び込んでくる「シカクいアタマをマルクする。」問題。昔から思考力をテーマに例題が提示されているので、見るのが楽しみなのだが、今回目にしたのはちょっと?感が漂ったので紹介。

設問

次のア〜オは慣用句です。◯◯◯にそれぞれ場所を表すことばをいれたとき、ここ藤沢市からもっとも遠い場所にあたるものはどれですか。記号で答えなさい。

ア 江戸の敵を◯◯でうつ

イ ◯◯評定

ウ ◯◯の舞台から飛び降りる

エ 牛にひかれて◯◯参り

オ 敵は◯◯にあり

さて、この問題のテスティングポイントは2つ。①慣用句の知識、②地理的知識と距離。

前者は国語の問題。後者は地理の問題。これを教科を超えて多角的に考える問題と称しているが、本当にそうだろうか。

本来であれば、別々に問えばよい単なる知識の確認問題を、無理やりブレンドすることによって、かえって悪問(試験問題として不適切)になっていないだろうか。

この問題の導線は、慣用句を正しく答えてからでないと、地理問題を解くためのキーワードがそろわない、という知識の二重フィルター構造。1つ目ができないと2つ目には進めない。別々なら解ける可能性のある問題を、あえてくっつけるねらいは何か。正答率ををげることがねらいならわかるが、これに「未来を作るまなび」とか「多角的に考える問題」という冠を与えてよいかどうかは?である。

慣用句ならGoogle検索と、地理的距離ならGoogleマップで事足りる。もしかしたら、Hey Siri、とか、OK Google、とかやってしまったほうが、すぐに答えを手に入れられそうだ。

知識の習得は大切である。それを問うテストは無意味とは微塵も思わない。しかし、LOT(Lower Order of Thinking)から抜け出せていない問題を、HOT(Higher Order of Thinking)であるかのように、広告にのせてしまうのはまずいのでは?という話。

みなさんはどう考えますか?

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